フランスに移住して、スーパーに行くと
BIO(ビオ/有機栽培という意味です)製品が必ずおいてあったり、ビオ専門店がどこにでもあったりと
フランス人の食に対する意識に目がいきました
この記事では、フランスの有機栽培に関する情報について書きたいと思います
フランス人にとって身近なビオ(有機栽培)
はじめに
環境保護、健康的なライフスタイルの狭間で、近年のトレンドはビオ製品
我が家の近くにも昨年ビオ専門店ができました!
果物・野菜 野菜、乳製品、肉類はもちろん、化粧品、衣料品、掃除用具など衣料品や掃除用具など、ビオ製品は私たちの日常生活の一部になっています
今回はビオ食品のメリット・デメリット、フォーカスしてみました
ビオ(有機栽培)とは何か?
有機栽培とは、
- 有機的に生産された製品や食材のこと
- 農薬や化学除草剤、人工肥料や成長ホルモンなどの合成化学製品、遺伝子組み換え作物などを一切使用しない、自然な農業生産方法
- 環境、生物多様性、動物福祉を尊重した持続可能な開発という世界的なビジョンの一部
- 自然のリサイクルされた有機物を使用し、輪作の原則を採用
- 1920年代に農学者、農民、消費者、医師が、農業生産の代替方法を目指して活動を開始したことから生まれた
ビオ(有機栽培)製品の例
有機栽培製品は今や、食品から化粧品、洗浄剤、衣料品に至るまで、私たちの生活のあらゆる分野に影響を与えています
最近の消費者調査によると、フランス人のほぼ半数が、食品以外の有機栽培製品をすでに1つ以上購入しています
購入されたものは、主に家庭用品と化粧品のようです
現在様々な有機栽培製品が市場に出ています
- 食品:果物、野菜、穀物、肉、小麦粉、牛乳、乳製品、パスタ、米、チョコレート、ビスケット、ワイン、フルーツジュース、ジャム、など
- 化粧品・衛生用品:石鹸、ボディソープ、メイクアップ、シャンプー、ヘアケア用品、乳液、クリーム、オイル、香水、歯磨き粉、綿棒、など
- 衣類:オーガニックコットン、ヘンプ、ウール、シルク、リネンなどを使用したもの
- 洗浄・家庭用品:洗浄剤・消毒剤、洗濯用洗剤、洗濯用パウダーなど
日本では身近に感じないかもしれないビオ フランスには全ての生活用品がビオで揃えることができるぐらい品揃いが多いです
ビオ(有機栽培)の利点
有機栽培食品を食べることには、1つ以上の利点があります
従来の植物や動物の食品に含まれる、農薬や抗生物質などの内分泌撹乱物質を避けることができます
と、管理栄養士・栄養士のRaphaël Grumanは述べています
有機栽培の野菜や果物はビタミンや栄養素が豊富だとよく聞きますが、それを裏付けるような研究は見たことがありません、と専門家は指摘しています
2012年と2014年に発表された2つのメタアナリシスによって明らかにされた研究があります
その研究では、有機栽培された果物、野菜、穀物製品は、
- 慣行栽培された製品よりもリン、抗酸化ポリフェノール(心血管の健康に良い)、カロテノイドを多く含む
- ビタミンCとEを除いて、有機栽培と慣行栽培の果物や野菜の間でビタミン含有量に有意差はなかった
と報告しています
しかし、有機牛乳の場合、心臓に良いオメガ3脂肪酸をより多く含んでいるという違いがありました
有機野菜や果物を食べるもう一つの利点は、ビタミンや栄養素が存在する皮が残っていることです
有機栽培の野菜や果物を皮ごと食べることで、ビタミンをたっぷり摂取することができます!
一方、従来の野菜は、農薬を大量に取り除くために皮をむくことが望ましいとされています(そのため、ビタミンの大部分は失われます)
このように、ビタミンの濃度に違いはあっても、健康への大きなメリットはありません
しかい、有機野菜や果物は、除草剤や農薬の含有量がはるかに少ないため、安全性が高いのです
有機食品の摂取は、環境保護の観点からも有効な手段です
有機農法は土壌を保護し、生物多様性を尊重し、侵食を制限します
ビオ(有機栽培)製品は、子供や妊婦さんにもおすすめ
食品に認可されている農薬の用量は、成人に対して計算されています。 そして、胎児、赤ちゃん、子供の体重との関係で、これらの割合は非常に重要になります。 このため、私は妊婦や子供には勇気栽培食品を優先するよう強く勧めます
と、管理栄養士・栄養士のRaphaël Grumanは述べています
ビオ(有機栽培)ラベル
有機栽培ラベルには様々なものがあります
フランスでは、ABとBio Europeのロゴ(緑地に白い星が葉を形作っている)が最も普及しています
月と惑星のサイクルに合わせた生産方法をとるバイオダイナミック農業のルールに則ったもので、後者はフランスの有機農業のルールが緩和された2010年以降に作られたものです。
また、DemeterやBio Cohérenceもあります
Bio Cohérenceラベルは、その仕様に厳しい条件があり、特に有機製品はフランスの土壌で栽培、生産、加工されたものであることを要求しています
管理栄養士・栄養士のRaphaël Grumanは、
フランスの有機栽培は、非常に規制が厳しい
ヨーロッパのオーガニックよりも厳しく、海外のオーガニックよりもさらに厳しいため、フランスのオーガニック食品を選ぶ方がよいでしょう
オーガニック基準が異なり、輸送による二酸化炭素の影響が大きい地球の裏側のオーガニック食品よりも、合理的な方法で地元で生産された食品の方がよいでしょう
と指摘しています
製品がビオ(有機栽培)であるかはどうやってわかるの?
フランスでは勇気栽培であるためには
<div style="border:5px dashed #91D8AC;padding:10px;border-radius:10px;">AB(Agriculture Biologique)の頭文字
Agriculture Biologique
Produit issu de l'agriculture Biologique</div>
の文字が入っている必要があります
注意点
有機栽培は、イコール健康的であることを意味するものではありません
マーケティングでは『オーガニックは良いもの』というカードが使われることがありますが、必ずしもそうではありません
有機であれ、慣行であれ、原材料のリストとその産地を常に参照することが重要です
私の感想
いかがだったでしょうか?
少しフランスの有機栽培に関する情報が伝わったら嬉しいです
最後までご覧いただき、ありがとうございます 🙂